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道路 森日本の道100選 月山道路・月山花笠ライン

 国道112号は、山形市から酒田市まで、山形県を横断する国道。
 そのうち、月山(がっさん)のふもとを走り抜ける区間は、古くは六十里越街道、現在では月山道路と呼ばれ、月山花笠ラインという愛称もある。

 幹線国道の貫禄がある走りやすい道だが、ほとんどセンターラインが黄色の2車線道。追い越しは難しく、流れの中で走る道。
 沿道には、渓谷・滝・湖と、景色の見どころがあるほか、博物館・水族館・ダムといった見学施設もある。道の駅やドライブインも配置され、東には地ビール、西にはワインの醸造所と、観光ドライブロードとして、なかなか充実している。
 幹線国道なので、ドライブロードとしては初級という感じだが、ドライブマニア向けには、旧道の六十里越街道という深みも持つ。
 除雪体制が整備されていて、通年通行できるが、冬は雪道への備えが必須らしい。山の森にはさまれた道なので、秋の紅葉がたぶんベストシーズンだろう。日本の道100選に選ばれている。

あさひ〜西川山形自動車道の大網川橋と、国道112号の新大網川橋

 月山道路月山花笠ラインと呼ぶのは、山形自動車道が途切れている月山インター湯殿山インターの区間とする向きが多い。だけど、月山道路が開通したのが1981年なのに対し、山形自動車道月山インターまでが開通したのが1999年、湯殿山インターまでが開通したのが2000年と、ずっと後だ。高速道路の開通前に何度か走った自分としては、現在の端っこのインター位置を基準とした定義は、違和感がある。
 下記の公式的なサイトを見ても、月山道路としての区間は変遷があるようだ。

 ここでは、実際に走った印象として、道の駅月山から月山湖までの区間を、月山道路・月山花笠ラインとして紹介する。高速道路と並走する区間もあるが、「月山ドライブ」をするのなら、高速道路の両端の1区間は、国道112号の方を走るべきだ。

 庄内平野国道112号で南下していき、田園地帯を抜けて山あいに入っていくと、道の駅月山がある。ここは、旧道のトンネルを貯蔵所として利用した月山ワインが名物。月山あさひ博物村という名前もあり、アマゾン自然館もある。

 米の粉の滝ドライブインでは、滝が見えるほか、いろいろなみやげ物を買える。
 月山ダムへ寄り道すると、ダムの内部を見学できる。

 短い大網トンネルの先では、山形自動車道の青緑色のアーチ橋が、ずっと上の方を走っている。(右上写真)
 その先の朝日トンネルは、上下線が別トンネルになっていて、左側に登坂車線が増える。数少ない追い越せる区間だ。
 それ以外のところでも、追い越しができないだけで、走りやすい2車線道がつづく。

国道112号 月山道路・月山花笠ライン あさひ月山湖畔 あさひ月山湖のほとりには、あさひ月山湖展望広場があり、湖を見渡せる。(右下写真)
 田麦俣トンネルの先で、旧道の六十里越街道との分岐があり、七つ滝を見るのに寄り道もいい。

 湯殿山インターの先からは、山形自動車道の未開通部分をつなぐ道となる。路肩にも十分な道幅といい、ゆるやかな線形といい、準・高速道路のような道がつづく。
 車の流れも速く、カーナビの到着予想時刻をかなり上回って移動することのできる道だ。カーナビが甘いとも、法定速度が甘いとも言えるが。

 月山第2トンネル、湯殿山トンネルを抜けると、湯殿山有料道路への接続道がインターチェンジのような形で分岐。

 月山第1トンネルの中で西川町に入る。
 山形道・月山インター入口をすぎると、月山湖のほとりへ。月山沢という地名があるが、「がっさんさわ」ではなく、「つきやまさわ」と読むのが不思議だ。湖畔に展望広場があり、時間が合えば月山湖大噴水を見ることができるほか、川雑魚水族館で魚を見ることもできる。

 月山湖をすぎると、カーブがややきつくなり、つくられた時期が古いのかなという感じ。

おすすめ度 :★★★★
人気度    :★★★☆☆
景色のよさ  :★★★★
走りやすさ  :★★★★
行った日時 :2002年6月8日(土) 15時頃、 2009年8月14日(金) 11〜14時頃

Webリンク 国土交通省東北地方整備局のサイトより、月山道路のページ (別ウィンドウに開く)

Webリンク (財)国土技術研究センターのサイトより、月山道路情報ターミナルのページ (別ウィンドウに開く)

六十里越街道  田麦俣〜湯殿山国道112号旧道 六十里越街道 鶴岡市 7つ滝付近

 国道112号の旧道のうち、西側の区間。

 あさひ月山湖から東へ向かい、田麦俣トンネルの先でT字路(←)を左折する。交差点案内標識に「六十里越街道」とあるので、わかりやすい。行き先は「田麦俣」。
 2002年に行ったときは、6月に入っても冬季閉鎖で通れなかった。閉鎖期間は11月下旬〜6月上旬との表示。

 最初の方は、山間の集落を抜けていく。意外と家が多かった。大きなかやぶき屋根の家もあり、多層民家というらしい。(見学有料)
 集落を抜けた先で、左へ「六十里越街道」という遊歩道入口があり、それがほんとの旧街道なのだろう。
 その先に、七つ滝がある。

 そこからは、ずっと森の中の寂しい道。旧道らしい、くねくねとした1.5車線道がつづく。ときどき右手に視界が開けて、山なみが見えるところもあるのが、峠越えという雰囲気があった。カーブが多いので、対向車には要注意だが、えんえんとバックすることにはならないだろう。

 新道の月山道路とは、道路の質で比べものにならず、趣味で走る道。いちおう今でも現役の国道になっているので、正確には旧道というよりも現道と呼ぶべきかとも思ったが、現地にも「旧道」と表示されていた。

国道112号旧道 六十里越街道 鶴岡市 綻沢付近 湯殿山温泉の建物と釣り堀のあるところへ出ると、左へ湯殿山有料道路、右へ新道の月山道路への接続道
 その先の六十里越街道は、工事で通行止の表示だった。ゴールデンウィークでも雪で通れないのに、夏の盆休み時期でも通れないとは。期間が「当分の間」というのが、やる気のなさを示していた。

おすすめ度 :★★★☆☆
人気度    :☆☆☆☆
景色のよさ  :★★★☆☆
走りやすさ  :★★☆☆☆
行った日時 :2009年8月14日(金) 12〜13時頃

(周辺道路)

鶴岡〜あさひ

 国道112号の、月山道路・月山花笠ラインより北の区間。

 鶴岡市街から庄内平野の田んぼの中を南下していく。道幅は十分な2車線道。
 櫛引バイパスの途中にある産直あぐりは、農産物の直売所。
 その先にある月山道路情報ターミナルでは、その先の月山道路の様子を、カメラの映像などで見ることができる。

 なお、鶴岡市内の道路案内標識で、単に「月山」という方へ向かうと、月山道路ではなく、月山の登山道である県道211号月山公園線・月山高原ラインへつれていかれてしまうので、要注意。

おすすめ度 :★★☆☆☆
人気度    :★★★★
景色のよさ  :★★★☆☆
走りやすさ  :★★★★
行った日時 :2002年6月8日(土) 14時頃

西川〜寒河江

 国道112号の、月山道路・月山花笠ラインより東の区間。

 月山湖より東へ行くと、だんだん沿道に家や店が多くなってきて、山から里へ。
 道の駅にしかわ・月山銘水館には、月山地ビールの工場がある。

 寒河江市に入ると、国道458号と接続する。南へ入ると村山西部広域農道へ。
 市街地を大きく迂回して、田んぼの中を走っていく寒河江バイパスになる。その途中に、道の駅寒河江・チェリーランドがあり、ここはかなり大きな道の駅だ。

おすすめ度 :★★☆☆☆
人気度    :★★★★
景色のよさ  :★★★☆☆
走りやすさ  :★★★★
行った日時 :2002年6月8日(土) 16時頃、 2009年8月14日(金) 14時頃

国道112号の鶴岡〜酒田の区間

(追記:山形自動車道の酒田みなと〜湯殿山、月山〜山形北の両区間は、2010年6月28日〜2011年3月31日の間、無料化社会実験を実施。)

 

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