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道路 スカイライン クリスタルライン  Precious Road

 山梨県北部の林道をいくつか結んで、クリスタルラインと呼ばれている。
 国道140号牧丘から、国道141号清里に至る。

 全線舗装されており、分岐点には県が設置したオレンジ色の方面標識がちゃんとあるので、普通の乗用車でも安心して入っていける山岳ドライブ・コースとなっている。山梨県は日本を代表する水晶の産地らしいので、名前はそこから来ているのだろう。
 (どこまでどこまでが、どの名前の林道なのか、地図や現地の案内板を見ても定かでないところがあるので、以下の道路名の区分けは正確ではないかもしれません)

県道210号 杣口塩山線 (そまぐち えんざん せん)

 国道140号から入るところから説明しよう。甲府・石和(いさわ)方面から北上していくと、恵林寺付近で、県道38号 塩山勝沼線とのT字路(→)を過ぎる。その1キロくらい先に牧丘トンネルがあり、そこを抜けたすぐ先に、T字路(←)がある。そこを左へ入ると、道は90度左に曲がって登っていき、ちょうどトンネルの上を、トンネルと交差する方向へ走っている県道210号 杣口塩山線に、T字路(↑)でぶつかる。ここを右(西)へ行く。
 はじめ1.5車線で、途中から2車線。1キロほどで、フルーツラインと接続する。だんだん人里を離れて、山の中へ入っていく。

杣口林道

 そのまま走っていると、どこからかこの林道になるのだが、ここが、やったらめったら工事が多かった。東京の市街地を走っていて、コンビニに出会う頻度よりも多いくらい。こう書いても信じてもらえないかもしれないが、冗談抜きで。ホントに。
 右カーブの外側に、クリスタルライン全体の大きな案内板があるところがあるので、まずはここで、全体のイメージをつかむ。
 その脇には、この先工事中なので、お急ぎの方はこちらへお回りください、とか書いた看板があった。でも、その迂回路がかなり狭い道だったし、工事現場も見えなかったので、そのまま林道本線を進んでみたら、工事区間はあったものの、通行規制をしている場所はなかった。
 ああいう、いいかげんな看板を、出したままにしておかないで欲しいよなぁ。

 ここに限った話ではないけど、工事で通行規制をしているかのような予告看板を出しっぱなしにしている工事業者があまりに多い。通れるときは看板を裏返しておくくらい、たいした手間ではないだろうに。
 そりゃあ、結果的に通れて文句を言う人はすくないだろうけど、「正しい情報提供」も大切なのだという意識を持ってほしいなぁ……>嘘つきオオカミ工事業者殿。

 さて、話はそれたが、私の車が道をそれたわけではない。次から次へとつづく工事現場を走り抜けながら、そんなことを考えたのだと思ってください。
 対向車はほとんどないが、たまにあると、工事のダンプだったりする。
 道幅は、広いところもあり、狭いところもあり。この一連の工事が完成すると、きれいな2車線道になるのだろうか?

クリスタル・ライン 柳平 最後の工事現場を越えると、前方のちょっと開けた谷間へ視界が広がる。柳平のあたりだ。2車線幅の道がずっとつづいているのが見えるので、そこを走るのかと期待したが、そっちは川上村へ向かう川上牧丘林道だった。谷の下へ降りたところに交差点があり、クリスタルラインをたどるには、90度以上の急角度で左折することになる。正直に告白するが、私は曲がりきれずに、いったんバックした。

(追記) その後、琴川ダム・乙女湖ができたらしいので、交差点周辺の様子は変わっているだろう。

川上牧丘林道  柳平〜焼山峠

 工事銀座も終わり、柳平からは山の中の林道らしい、静かな道となる。

 焼山峠の分岐では、地図を確認していたら、先にいたワンボックスカーのドライバーから話しかけられた。「向こうから来たんですよね?」
 そうだと答えると、「道は悪いですか?」と聞くので、「いえ、ちゃんと舗装されていましたよ。工事は多かったですけど」と答えた。なんとなく、未舗装の道を苦労して走って来たような感じがした。
 あとで考えたら、もし川上村の方へ向かってしまったら、地図で見ると、未舗装の区間もあるし、かなり道は悪そうだ。クリスタルラインをたどって牧丘から来たということとか、もっとちゃんと教えてあげればよかったと後悔した。ごめんなさい。

 なお、ここから川上牧丘林道で南下していくと、県道208号塩平窪平線を経て、牧丘町の窪平へ出るはず。

荒川林道

 焼山峠からは、この道に入る。
 このあたりは、乙女高原というようだ。焼山峠水ヶ森林道との交差点との間、道の左側に駐車場がある。そこにあった看板によると、1200メートル級の亜高山帯にあり、5月中旬から10月中下旬にかけて、数多くの高山植物が咲くらしい。私が行ったときは、たしかに花はいくつか咲いていたけど、なんか、季節外れのサロベツ原生花園のような、寂しげな感じだった。こういうところはやはり、花に詳しくないと楽しめないのかなぁ。クリスタル・ライン 乙女高原の先
 バイクが1台だけ止まっていたけど、人影は見えなかった。ここから歩いて散策にでも行ったのだろうか。はっきりとした散策コースが用意されているわけではなかったが、その気になれば、そういうこともできそうな感じはあった。

池の平林道

 昇仙峡の方から来る野猿谷林道からの交差点から、この林道となる。
 途中、右側に森林浴広場というのがあった。いちおう、車で入っていけるが、キャンプ用の場所という感じだった。その名のとおり、森に囲まれていて、休憩して景色が見られるようなところではない。

 木賊峠は、標高1670メートル。交差点のすぐ先に、展望所のようなところが用意されていた。車数台分のスペースと、あずまやがある。このときはあいにくの霧で、景色はまったく見えなかった。
 ここにある「木賊峠」と縦に書かれた柱には、彫刻された漢字の脇に、マジックペンで「と くさ とうげ」と書き込まれていた。つまらない落書きするなよなあ、と思ったが、帰ってきてから案内図を撮った写真をよく見ると、ほんとにそう読むらしい。そんな日本語アリ?

 峠からは、道が3本延びている。1つは来た道。南西へいく道は、観音峠大野山林道で、甲府・竜王方面へ降りていく。クリスタルラインは、北へ向かう道で、ここも観音峠大野山林道になるようだ。

【ここまでまとめて】
おすすめ度 :
★★★★★ (山道が好きなら)
人気度    :
★★☆☆☆
行った日時 :1999年7月19日(月) 14〜16時頃

観音峠大野山林道クリスタルライン 木賊峠より約5分

 木賊峠へ2回目に行ったときは、なんとか雲の中に富士山が見えた。
 ここから北へ向かう。
 4キロほどで、増富ラジウム温泉へ向かう道との分岐となる。

本谷釜瀬林道

 さらに北へ向かう。
 3キロほど先の瑞牆(みずがき)山荘の周辺には、駐車場からあふれた車が、沿道にあふれていた。登山の起点になっているようだ。私も富士見平まで歩いてみたのだが、疲れた。

 山荘の先は、あちこちで工事が進められていた。そのおかげで、いきなり、段差があったりするので、注意が必要。まだ通れなかったが、きれいにできた橋も見えた。
 道幅は1車線道ながら、瑞牆山荘までは、走りやすくなりそうだ。中高年の登山ブームらしいが、そのおかげか?

 家が多くなってくると、黒森県道に出るので、左折。

県道610号 原浅尾韮崎線

 クリスタルラインの一部を形成するが、県道だけあって、交通量が多め。もちろん、混雑しているわけじゃないけど、いままでの林道と比べると、前の車につかえやすい。
 道幅も1.5車線に広がるが、民家も多いので、ここは飛ばす区間ではない。むしろ、中休み区間だろう。

 3キロくらい行った御門のあたりに、クリスタルライン特有のオレンジ色の標識がある。T字路(→)の、右が清里方面と書いてある。入口は狭いが、ここが高須林道の入口になる。

高須林道

 はじめは畑の脇の、車の幅ぎりぎりの道。子供がいたのだが、なんでこんなところへ入ってくるんだ?、というような目で見られてしまった。畑の次は、両側の草が道の方へせりだしている狭い道。どこを走っても、草が車の側面をこする。
 むしろ奥へ進むにつれて、ふつうの1車線道になってきた。

 登っていくと、旧須玉町と旧高根町の境が。このあたりから、それなりの眺めが得られる。

 平地へ入っていき、畑の中を抜けると、T字路(↑)にぶつかるが、標識のないところがあった。私は左へ行ってから、その先の交差点を右へ行ったが、結局T字路を右へ行っても同じ道へ合流するようだった。

 県道605号 清里須玉線との交差点には、クリスタルラインオレンジ色の標識がある。道なりに川を越えていく方が、「国道141号、清里高原」方面。橋を渡らずに、急角度に左折する方が、「須玉町、中央道須玉IC」方面。

【木賊峠からまとめて】
おすすめ度 :
★★★★★ (山道が好きなら)
人気度    :
★★☆☆☆
行った日時 :1999年9月26日(日) 14〜16時頃

写真有 クリスタル・ライン東部 冬季通行規制 案内図 (67KB、56.6kbpsで約18秒)

(おまけ)

道路 森 野猿谷林道

 クリスタルライン昇仙峡をつなぐ林道

 荒川ダムから、能泉湖畔を奥へ進む。
 湖畔の部分は、県道122号 川窪猪狩線なので、道もよく、2車線道。
 湖畔をすぎると、そのあたりから林道になり、1車線道へ。荒川に沿って、山道を進む。

 途中で、御岳林道と合流する。沿道には、なにもないかと思っていたが、そば屋など、店が何軒かあったりした。
 最後にクリスタルライン荒川林道・池の平林道と合流する。
 全線舗装。

おすすめ度 :★★★☆☆
人気度    :
★★☆☆☆
行った日時 :1999年9月26日(日) 14時頃
 

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