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● サロベツ原野のドライブスポット　　−豊富（とよとみ）、幌延（ほろのべ）、稚内−

サロベツ原生花園

　サロベツ原野の真ん中あたりにある原生花園。

　国道４０号の豊富町と、道道１０６号 稚内天塩線の稚咲内とを結ぶ道道４４４号線の、ほぼ中央部にある。周囲には、ほかになにもない。

　北海道の北の方には「原生花園」なるものがけっこうあり、「どんなものだろう？」と思っていたのだが、ようは「自然に花が咲いているところ」というだけのことらしい。
　計画的に作ったものではないので、季節をはずすと完全にアウト。私が行った８月上旬は、ごくまばらに、ポツン・ポツンとあるくらいで、ほとんど花がなかった。見ごろは６〜７月らしい。
　観光バスが絶えることなく来ていたのだが、「こんなのでいいのかなぁ？」と思えた。
　まあ、とにかく、だだっ広い平原のど真ん中にあることはたしかなので、そういう意味では気持ちがいい。

　着いたら、いきなり原生花園に踏み込むのではなく、まずは「自然教室」という建物で予習してから行くことをおすすめしたい。あとからここの説明を読むと、また花園を見に行きたくなるから。

　見学用の木道コースは、１周１ｋｍ強・２０分と、ショートカット・５分の２種類がある。でも、花が少ないせいか、近い方で帰る人がほとんどだった。
　せっかく来たので私は１周してみたが、奥へいけば花が多いということはなかった。

　見学コースのスタート地点には、４人の男女が立っていた。私はてっきり、木道から降りたり、花を摘むような人を見張っている監視員だろうと思った。ところが、あとで自然教室の説明を見ると、いろいろ教えてくれるボランティアの人らしい。なんだ。そんなことなら、いまの見どころでも聞けばよかった。

　自然教室の隣のレストハウス・サロベツでは、軽い飲食ができる。
　私は「サロベツいももち」（３個２５０円）というのを試してみた。いもをつぶして餅のようにしたしたもので、まあおいしい。でも、食べでがあるので、１人で３個はちょっときつかった。

サロベツ原生花園　Flower Collection　（59KB、56.6kbpsで約16秒）

おすすめ度　：★★☆☆☆　（季節次第でしょう）
人気度　　　 ：★★★★★　（観光バスが絶えない）
行った日時　：1998年8月4日（火）　16時頃

宮の台展望台

　サロベツ原野を見渡せる展望台。

　国道４０号を、豊富町の中心部から５ｋｍくらい北、ＪＲ徳満駅のあたりを、東に入ったところにある。（駅とは反対側）
　看板は出ているが、うっかりすると通りすぎてしまうので注意。

　以前は「サロベツ展望台」という、わかりやすい名前だったそうだが、昭和３８年に義宮殿下が視察してから、「宮の台」と改名されたらしい。なんだか、北海道らしい話である。

　サロベツ原野の東端にあり、後ろは山なので、眺めは片側だけだが、広い原野を見渡せて気持ちいい。

おすすめ度　：★★★★☆　（眺めがいい）
人気度　　　 ：★★★☆☆
行った日時　：1998年8月4日（火）　18時頃

名山台展望台

　サロベツ原野を見下ろせるところ。

　国道４０号沿い、豊富町の中心部から１０キロ弱南にある。ＪＲ下沼駅より、すこし北にあたる。

　道路沿い東側にパーキングエリアがあり、その脇の小高い丘に階段を作っただけ、という感じ。簡単に登っていける距離で、そんなに高くはない。
　展望用の塔などはないので、まわりの木々により、左右の視野が狭くなってしまっているのが残念。「見渡す」というよりは、「見通す」という感じに近い。

　観光目的で行くところというよりは、ドライブの途中で休憩し、ついでに景色を見えておくところ、という感じ。
　ただ、パンケ沼を見下ろせるのはここくらいかもしれないので、それがポイントかも？

　パーキングエリアには、トイレと売店らしきものがあったが、売店は閉まっていた。

おすすめ度　：★★☆☆☆　（通りがかりに休憩する気があれば、という感じ）
人気度　　　 ：★☆☆☆☆　（ほかにいた人＝２人）
行った日時　：1998年8月4日（火）　17時頃

パンケ沼

　サロベツ原野にあるうちで最も大きな沼。

　名山台展望台のパーキングエリアの少し南、国道４０号からＪＲ下沼駅へ向かう道を西へ入る。踏切を渡って直進し、標識に従って左折。突き当たりのＴ字路を右折して、あとはまっすぐ。

　車を止めるスペースと、バードウォッチング用の小屋、トイレがある。
　野鳥を観察するか、湿原の植物を観察するか、どちらかだろう。探索路が用意されており、ちょっとした原生花園みたいなものでもある。

おすすめ度　：★★☆☆☆　（野鳥か植物か沼に興味があれば）
人気度　　　 ：★☆☆☆☆　（誰もいなかった）
行った日時　：1998年8月4日（火）　17時頃

浜勇知園地　（はまゆうち）

　道道１０６号 稚内天塩線沿いにある、ちょっとした沼地。

　南稚内から１５ｋｍくらい南になる。道路沿い海側にパーキングエリアがあり、その脇にちょっとした沼があって、周囲を探索できるようになっている。

　道路上には、「こうほねの家」というような名で看板が出ているが、それらしき小屋は閉まっており、それがなんなのかはわからなかった。
　沼地の先はすぐ海岸で、日本海に沈む夕日がきれいなよう。私が行ったときは、一瞬見えたものの、カメラを構える間もなく、雲に隠れてしまった。

おすすめ度　：★★★★☆　（ぜひ夕日の時間帯に）
人気度　　　 ：★★★☆☆
行った日時　：1998年8月4日（火）　19時頃

北緯４５度通過点

　道道１０６号 稚内天塩線上にある、北緯４５度の場所。

　道路脇に、北緯４５度を示す記念碑と看板が立っているという、まあそれだけ。
　まっすぐな直線道の途中にあり、それほど目立つものではないので、スピードを出していると、気づいてから止まれないかも。

　道の途中に、吹雪を避けるためかなにかのシェルターがポツンとあり、その少し南というのが目印になる。

おすすめ度　：★★★☆☆　（記念写真を撮るくらいしかないけど）
人気度　　　 ：★☆☆☆☆　（誰も止まらず）
行った日時　：1998年8月4日（火）　16時頃

サロベツ原野の地図　(68KB、56.6kbpsで約19秒)　←サロベツ原生花園、宮の台展望台、名山台展望台、パンケ沼