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橋 秩父ハープ橋&秩父橋秩父ハープ橋

 荒川を渡る斜張橋を2本。

橋 秩父ハープ橋

 荒川を渡る、大きな斜張橋。

 秩父駅前から西へのびる、県道208号秩父停車場秩父公園線にある。
 正式な名前は、秩父公園橋。西側にある秩父ミューズパークへのアクセス橋ということなのだろう。

 橋の東端には、秩父公園橋という名前の信号十字路がある。そこを北へ入ったところにあずまやがあり、その脇に1台分の駐車スペースがある。
 十字路を南へ入ったところに、公園橋モールの広い無料駐車場があるので、そこも使えそうだ。
 あずまやの脇には、橋の簡単な説明板や、優れた橋に贈られる土木学会田中賞の受賞プレートなどがある。

 橋の西端には、道路の北側に2台分、南側に1台分の駐車スペースがある。小さいながら、橋の見学用にちゃんと配慮されているのはいい。斜め右に武甲山を望め、石のベンチもある。秩父ハープ橋

 中央に大きな主塔が1本ある斜張橋荒川だけでなく、川沿いの河岸段丘もいっしょに跨いでいるので、大きな橋になっている。スパン(支間長)は195メートル+195メートルで、東側に桁橋が連続している。
 愛称のように、巨大なハープのような橋だ。斜めのケーブルは240本もあり、ケーブル同士を横につなぐ、補助ケーブルみたいなのがあるのも特徴だろう。
 主塔の下の柱は、川の向きに合わせてあり、主塔の向きと45度ねじれているのもポイントらしい。

 橋の上は、黄色いセンターラインの2車線道で、両側に広い歩道がある。欄干には、祭りの山車(だし)と花火のレリーフがあり、秩父夜祭のようだ。
 主塔の周囲は、横へ張り出した広いバルコニー状になっていて、塔に彫刻もあったようだが、真夏の炎天下だったので、そこまで歩いていく元気はなかった。橋の途中に車を止める余地はない。

 東岸の南側から下へ降りてみると、橋を真下から見上げることもできる。
 そこには、荒川だけを跨いでいる、低くて短くて狭い橋もあるが、上の秩父ハープ橋とは、まさに天地の差。

おすすめ度 :★★★★★
人気度    :★★★★
景色のよさ  :★★★★★
走りやすさ  :★★★★
行った日時 :2009年7月26日(日) 13時頃

橋 秩父橋秩父橋

 国道299号荒川を渡る、3代の橋。

 現在の国道の橋が3代目で、2代目の橋は歩道橋になっていて、1代目の橋は橋脚だけの姿。

 橋の北側には、道路東側に2〜3台分の駐車スペースがあるが、満車だった。
 橋の南側に渡り、秩父橋という名前の信号T字路(←)を左折すると、店の駐車場はあるのだが、自由に車を置けそうなところはなかった。2代目の橋のたもとには、横断歩道があるので、駐停車禁止だ。
 さらに100メートルほど進むと、左側に駐車場があり、店は閉まっていて、飲料自販機が1台あるだけだったので、そこに止めて飲物を買うことにした。

 1代目の橋は、石の橋脚だけが2本、川の中に残っている。
 明治18年にできた、木と鉄を混在したトラス橋だったらしい。
 橋脚の位置が、2代目のすぐ上流にあるので、2代目の橋を守るために、わざと残したのだろう。渡る橋としての役目は終わっても、今でも実用的な役割を果たしつづけている現役ということになる。洪水から子どもの橋を守るために、立ちふさがっているお父さん、という感じだ。

 2代目の橋は、歩行者と自転車専用になっている。コンクリート製の3連アーチ橋。
 橋の上には、植樹帯が互い違いに配置されていて、装飾と、たぶん自転車の減速用を兼ねている。欄干と照明灯は復元したものとのこと。路面もわりと新しそうで、作り直したようだ。
 昭和6年にできた近代化遺産として、埼玉県指定有形文化財になっていて、橋の東端に説明板がある。

秩父橋 国道299号 3代目の橋は、現在の国道299号。主塔がコンクリート製で、橋桁が鋼製の複合斜張橋。主塔が西岸だけに1本あり、片側だけで支えている。反対側は4本のケーブルでアンカレッジにつながっていて、非対称になっている。
 橋の上は、黄色いセンターラインの2車線道で、西側だけ歩道がある。欄干の端にある親柱の絵は、南側は秩父夜祭、北側は秩父三十四箇所札所めぐりのようだ。
 初代ができた明治18年からちょうど100年後の、昭和60年に完成。

 1代目と2代目の橋は、川と直角になっているのだが、3代目だけは、川に対して斜めにかかっているのは、技術が進歩したということなのだろう。
 1代目の工事費が2万円、2代目が10万円なのに、3代目が10億円というのは、物価もかなり高騰している。
 3代とも、石の隙間に草がはえていたりするのは、共通だった。

 橋の北端の西側に、あずまやのある休憩スペースがあり、3代の橋の写真入り説明板、3代目の橋の竣功記念碑と土木学会田中賞の受賞プレート、1代目の橋の親柱が2本ある。
 その奥の歩道へ進んでみたが、主塔が木に隠れてしまい、橋の写真はうまく撮れなかった。

 下へ降りていく階段があり、それで川原へ出られるようだ。(未確認)
 川面には釣人が何人かいて、あの様子では冒頭の駐車スペースの競争率は高そうだ。

(追記:アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」に、たびたび登場する。)

おすすめ度 :★★★★
人気度    :★★★★
景色のよさ  :★★★★
走りやすさ  :★★★★
行った日時 :2009年7月26日(日) 12〜13時頃

写真有 秩父ハープ橋&秩父橋 写真集

Webリンク 秩父市のサイトより、旧秩父橋のページ (別ウィンドウに開く)

 

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