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日帰りツーリングガイド日帰りツーリングガイド

 2輪車のツーリングコースを紹介した本。

 Gakken Mook OutRider Special Edition と書かれていて、学研ムックであり、ツーリング雑誌「アウトライダー」の別冊のようなもののようです。
 地域は「関東 中部 東海 関西」となっていて、この地域だけが出ているようです。
 「中部」とありますが、新潟・富山・石川・福井の北陸地方はまったく取り上げられていません。東海地方も伊豆以外は内容が少なく、関東甲信地方と関西地方が中心という感じです。

 北は日光・霧降高原、西は神鍋高原・赤穂・淡路島まで、全44コースを紹介しています。
 信州ツーリングガイド伊豆・箱根・富士ツーリングガイドのように個別の道を紹介する形ではなく、何本かの道をつないで、1日分のツーリングコースとして紹介する形になっています。
 ダートの林道をつないだコースが2本含まれているのが、2輪車向けの本らしく感じますが、それ以外のコースは、4輪車のドライブにも十分に使えると思います。私が走ったことのある、おもに関東の道についてはですが。
 コースの起点と終点は、高速道路のインターが基本なのですが、最終目的地へ「行ったきり」の片道ルートもあるのが、やや統一感に欠けます。山の中の万座温泉が起点になっているコースなどは、「日帰り」というタイトルなのに、万座温泉で1泊ルートじゃないの? とツッコミたくなりました。

 1コース=2ページが基本で、一部だけ3〜4ページ。
 大きな写真と小さな写真をうまく組み合わせているうえ、写真のキャプションも使って、情報がコンパクトに詰め込まれています。
 信州ツーリングガイドのような、星の数での評価はありません。

 巻頭と中程に、大きなツーリングシーンの写真を集めたコーナーがあるほか、各コースのページでも、道路やバイクを含めた景色の写真が多く使われているのが、いい感じです。4輪車のドライブガイドでは、あまりないですよね。

 有料道路の料金が書いてないのはまあいいとしても、有料道路だということすら書いてないところがあるのは、どうかと思います。駐車場が有料のところも、有料とは書いてありません。(大涌谷鳳来寺山
 一方で、浜名湖レークサイドウェイが「有料」と書かれているのですが、発行日の1か月前に無料になったはず。取材時や執筆時には有料だったのでしょうが、無料化の予定は事前に公表されているのですから、フォローできたはずだと思います。

 関東から関西までの広い範囲が1冊になっているので、どこに住んでいても、実際に日帰りで使えるコースは半分くらいじゃないかと思います。その意味では、利用効率のよくない本かもしれません。とくに「日帰り」に限らなければ、全部使えるコースになるのですが。
 「おすすめ宿情報」というコーナーも6ページあり、タイトルと内容が一致していない感があります。

 地図は、各コースの小さな概略図だけなので、別に用意しないと迷うでしょう。

 欠点もあげてしまいましたが、全体的には、ベーシックなドライブロード/ツーリングロードを中心にいいコースを選んで、写真や情報がよくまとめられた、充実度の高いガイドブックだと思います。タイトルにある「日帰り」にはあまりこだわらない、首都圏か関西に住んでいる人で、基本的な道はやはり押さえておきたいよね、という人におすすめかと思えます。
 読者プレゼントの締め切りは、2007年7月末までです。

   発行:学習研究社  定価:¥1200(税込)  サイズ:A4版  発行:2007年5月2日    記:2007年7月22日

 

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