★★★
Precious
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北太平洋シーサイドライン 釧路〜初田牛
釧路から根室まで、太平洋沿いを走る道。
基本的に、道道142号 根室浜中釧路線と道道123号 別海厚岸線とで構成されるが、道の名前からすると、道道142号が「北太平洋シーサイドライン」なのだと思われる。123号の部分は、重複区間なのだろう。途中、国道44号の区間もある。
ここでは、残念ながら、根室の手前の初田牛(はったうし)までのレポート。
■ 序章 道道113号
まず、旧釧路川の河口にかかる幣舞橋から、道道113号を南へ向かった。釧路の市街地の中を曲がりくねって進む道だが、曲がる交差点には方面標識があり、迷うことはなかった。それをたどっていくと、いつのまにか道道142号に入った。
ここまでのルートは、ツーリングマップル北海道(1999年4月版)のおすすめルートの表示に従ったのだが、ただの市街地道で、どのへんがいいのかよくわからなかった。はじめから、道道142号を走った方がよかったかも?
おすすめ度 :★☆☆☆☆
人気度 :★★★☆☆
行った日時 :1999年8月3日(火) 16時頃
■ 釧路〜尾幌 道道142号 根室浜中釧路線
白樺台から先は市街地を抜け、ほどなく「北太平洋シーサイドライン」の標識が現れる。
以後、だいたい森の中を抜けていく道となる。
昆布森では、T字路(→)を右折したあと、下り坂の急カーブが連続する箇所がある。この道は、基本的にすんなりした道なので、その中のワンポイントという感じ。
道路沿いには、ところどころで根室までの距離の表示がある。
地図のコメントによると、林の間から太平洋が見えかくれするらしいが、このときは霧が出ていて見えなかった。
根室まで140キロの表示をすぎた先で、突然、車の前方を鹿が横切った。道の両側が数メートルの斜面になっていて、上が開いたU字型になっているところ。左側の斜面の上から駆け降りてきて、その勢いで道路を横切った後、一気に右側の斜面を駆け上がった。さすがに鹿でならではの芸当で、人間にはできなそうもない一瞬の技。
車の直前ではなかったのだが、思わずその手前で、いったん車を止めた。そしたら、なんともう一頭、左から降りてきた。最初の鹿は右斜面の上で待っていて、どうも、親鹿のあとを子鹿が追ってきた感じ。
ところが、この子鹿君は、まだ技を収得できていなかったらしく、一番勢いがついた道の真ん中で転んでしまった。あわてて一生懸命立ち上がろうとする姿がかわいい。アセッている様子が、こちらにも伝わってくる。そんなにあわてなくても、待っててあげるよ、と声をかけてあげたい感じだった。
立ち直した子鹿は、勢いが落ちてしまったので、歩いて右の斜面を登っていき、最初の鹿とともに去っていった。
尻羽岬へ近づくと、T字路(↑)にぶつかる。右は知方学方面で、尻羽岬へ向かうならここを右折になる。道道はここを左折していき、尾幌(おぼろ)で国道44号に出る。
ここまで、前述の昆布森付近以外は、走りやすい2車線道だった。しかし、シーサイドラインというわりには、あまり海に面して走るようなところはなかった。霧のせいもあるが、海がほとんど見えなかったのは残念。
おすすめ度 :★★★☆☆
人気度 :★★☆☆☆
行った日時 :1999年8月3日(火) 16〜17時頃
厚岸(あっけし)までの15キロほどは、国道44号を走る。ここは、国道と道道の重複区間と思われる。
門静(もんしず)からは、海のすぐそばを走る、文字通りのシーサイドラインとなる。ここなら、多少霧が出ていても、海を見ることができる。じっくり眺めるなら、あっけし望洋台で休憩するとよい。
おすすめ度 :★★★☆☆
人気度 :★★★☆☆
行った日時 :1999年8月3日(火) 17時頃
国道44号から、厚岸大橋の方へ入る。霧多布方面という方へ向かえばよい。入ってすぐのところに、道の駅厚岸グルメパークがある。
厚岸大橋を渡ったあとは、愛冠岬(アイカップ岬)へ向かうなら直進。道道をたどるなら左へいく。
市街地を抜けると、森の中の2車線道となる。
途中、ピリカウタ展望台へ向かうために、道道955号とその先の一般道へ迂回した。末広で、再び道道123号へ合流。
この道道123号にも、「北太平洋シーサイドライン」という標識がある。
しかし、道路沿いところどころにある距離の表示は、根室までではなく、別海までになってしまう。北太平洋シーサイドラインという名前を通してつけてるなら、一貫してその終点である根室までの距離を表示すればいいのになぁ。その方が、雰囲気が出ると思うんだけど。
琵琶瀬(ビワセ)展望台をすぎると、市街地に入ってきて、対向車が増える。
このあたりは、霧多布湿原と海にはさまれた地帯。ほんとは景色がいいのかもしれないが、もうすっかり夜で、そのうえ霧が出ており、おまけに雨が降ってきて、ぜんぜん景色は見られなかった。
霧多布をすぎ、浜中町の榊町のT字路(←)で、センターラインは左へ曲がっているのに、止まれの標識があるという、変な交差点がある。道道123号は、ここで左へ曲がり、内陸方向へ向かう。ここを直進して、再び道道142号 根室浜中釧路線に入る。
おすすめ度 :★★★☆☆ (後半は日が暮れてしまったので?)
人気度 :★★☆☆☆
行った日時 :1999年8月3日(火) 17〜19時頃
■ 浜中〜初田牛 道道142号
根室浜中釧路線
まわりはすっかり夜の闇と霧。
沿道にほとんど明かりはなく、対向車もほとんどない。こんなところ、夜走るやつはいないんだろうなぁ、と思う。
霧で見通しがきかないので、センターラインを目印にしながら道をたどるのに、けっこう気を使う。急カーブこそなかったが、適度にカーブがつづいているので、気を抜けない。
景色が見えるわけでもなく、闇と霧と戦っているだけのようになってきて、ドライブを楽しむどころか、運転に疲れてきた。
北太平洋シーサイドラインを、終点の根室まで走るつもりだったのだが、初田牛の手前でついにギブアップ。国道44号へ出ることにした。
おすすめ度 :?
人気度 :★☆☆☆☆
行った日時 :1999年8月3日(火) 19〜20時頃
初田牛のT字路(←)を左折。線路を渡って、T字路(←)を直進し、道なりにななめ右へ行く。地図には名前も載ってない一般道なので、もしかして狭い道かと心配したが、完全2車線幅のまっすぐな道だった。さすがに北海道。
湖南のあたりで国道44号に出ると、こちらはやはり、それなりの交通量がある。すぐに車の列に追いついたが、そこそこの速度で流れていたので、そのあとをついていくことにした。内陸側に入ったせいか霧も薄くなり、やっぱりこっちの方が運転はずっと楽だった。
というわけで、北太平洋シーサイドライン走ったのは、初田牛までとなってしまいました。おまけに、途中で日が暮れてしまい、霧多布からはすっかり夜。
よさそうな道は、昼間走れるようにスケジュールを立てないとだめだなぁ、と反省しました。