★★★
Precious
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国道417号 岐阜県内
国道417号は、岐阜県大垣市から福井県河野村まで、山を越えて海へ出る国道。途中の岐阜・福井県境のところで途切れているが、代わりに林道でつながっている。
大垣市の国道21号との河間交差点からスタート。
家並みの間の2車線道で、北西へ向かう。
赤坂で、短い橋を渡った先の十字路では右折。不親切に方面標識がなかったが、角に赤い線の矢印があって気づいた。
しばらくは市街地の中を走っていく。ときどき田園があるが、ほとんど街。いろいろな店が多く、買い物には不自由しない。
池田町を抜け、揖斐川町(いびがわちょう)へ。
方面標識に「揖斐川」とあって、揖斐川は前に渡ってきたんじゃなかったっけ、と思ったけど、この場合は「川」ではなく、「揖斐川町」を指しているらしい。まぎらわしいので、町名に「川」を付けるのはやめて欲しい。それか、標識に「揖斐川町」と書くとか。
国道303号との重複区間に出るところは、狭い道が2つに分かれていて、一方通行。信号がなく、前に並んでいる車が右折車のたびに、右折待ちで待たされる。なんでここだけ、こんなに狭いのか?
おすすめ度 :★☆☆☆☆
人気度 :★★★★☆
行った日時 :2001年6月8日(金) 10〜11時頃
国道303号との重複区間になっても、似たような2車線道がつづく。しかし、前方の山は近くなってくる。
県道40号 山東本巣線の谷汲方面は通行止めになっていた。
揖斐峡で川沿いに出ると、いよいよ景色がよくなってくる。(右写真)
ここからは揖斐川沿いをさかのぼっていくが、国道は川のカーブを無視して、立派なトンネルでまっすぐ走れるようになっている。渓谷を味わいたいなら、川沿いの県道や旧道へ寄り道することをおすすめする。
久瀬トンネルの北には、「恋の吊り橋」とかいう歩行者用の橋があったけど、駐車スペースが見あたらずに通過。ま、私には関係ない橋のようだけど…
道の駅「星のふる里ふじはし」は、立派なみやげ物店とトイレと情報館?があったけど、食事処はなし。あとで調べたら、バーベキューハウスというのがあるようだけど、離れたところにあった建物がそうか?
おすすめ度 :★★★☆☆
人気度 :★★★☆☆
行った日時 :2001年6月8日(金) 11〜12時頃
横山ダムで、国道303号と分かれて、国道417号の単独区間になる。
奥いび湖/横山貯水池沿いを走る道となるが、それまでとちがい、カーブがきつくなる。
ダム湖から川になってくると、右手に藤橋城が見えてくる。
さらに奥へ進むと、徳山ダムを建設中。完成すると、日本一の貯水量のダムになるらしい。
川面から離れたところに立派なトンネル道ができていて、2車線道をまっすぐに走れる。(左写真)
と思うと、最後は「トンネル出口直角左折注意」となっている。その先はいまは空中で、いずれはそのつづきに対岸への橋ができる計画らしい。
そこからは、1〜1.5車線道と狭くなり、徐々に川面へ下っていく。ダム工事中なのでダンプカーが対向したりするが、けっこう親切で、かなり手前で待っていてくれたりした。
仮設のような橋を渡って、揖斐川の東岸へ。T字路(↑)の右が県道270号
藤橋根尾線で、国道417号は左へ。
そこからは、川沿いの1車線道がつづく。けっこう長くて、走りでがあった。基本的には川に沿った道なので、そんなに急カーブはないが、こきざみにカーブをしていく道。対向車がたまにあり、気を使う。
ここで遅い車に追いついてしまった。ていねいな運転と言うべきか、ヘタな運転と言うべきか。後続車に配慮してくれる気配がないので、止まって時間をあけた。こんなところに来てまで、人の後ろを走りたくはない。
おすすめ度 :★★★★☆
人気度 :★★★☆☆
行った日時 :2001年6月8日(金) 12〜14時頃
(追記)2008年に徳山ダムが完成したので、ダムより先の様子はだいぶ変わっていると思われる。
徳山ダムのホームページ
ついに「この先は林道です」という看板が現れる。冬期通行止期間 11月20日〜5月20日とのこと。
その裏側には反対方向を向いて、「国道417号 大型車通行不能」という看板があった。でもその先って、林道しかないんだけど? 福井県から林道を通ってきた大型車に、ここで引き返せとでも言いたいのだろうか? 完全に意味のない看板だと思う。
さて、林道も道幅は同じような1車線道ながら、さすがに落石が多い。
また、舗装が壊れて段差や穴になっているところや、湧き水が路面を流れているところがあるのが、国道とのちがいを感じさせる。(右写真)
川を離れて森の中へ登っていくと、冠山林道とのY字路がある。「冠峠」と書いてある斜め右へ。
おすすめ度 :★★★☆☆
人気度 :★★☆☆☆
行った日時 :2001年6月8日(金) 14時頃
さらに山を登っていく。森を抜けて山の斜面を走るようになり、眺めのいいところあり。
しかし、高度を上げるにつれて、霧がどんどん濃くなってしまった。ついには、完全に霧の中へ入ってしまい、ヘッドライトを点けて走る。景色はまったく見えない。
路面に落石が多いので、さらに気を使う。ガードレールやカーブミラーは、たまにあるだけ。
ようやく冠山峠へ到着。道が広くなった駐車スペースと石碑あり。峠の両側の池田町と藤橋村の碑に加えて、ダムのために廃村になってしまった徳山村の碑があるのが、なんとも感慨がある。霧のため、景色はまったく見えなかった。
そこからは福井県池田町に入り、山を下っていく。
峠から3分ほど進んだところで、霧の中に見えてきたものは……行く手を覆う土砂崩れだった。(右下写真)
そういえば、前の日は雨だったからなぁ。
車を降りてみると、それほど高さはなく、崩れている区間も短いので、歩いてなら越せるくらいだったのだが、車ではどうしようもない。
もう笑うしかない。(実際、霧に包まれた林道上で、一人で笑ってしまいました)
さて……事前の計画では、もしこの区間が通行止だったら、横山ダムから国道303号で西へ向かい、木之本へ出てもいいかな、とは思っていた。しかしそれは、事前に通行止の看板があった場合のこと。すでにここまで来てしまうと、1時間以上は戻らねばならない。しかも、あのえんえんとつづく1車線道を。
こうなったら、あと迂回できそうな道は、途中にあった林道の分岐しかない。
戻って峠から下っていく途中で、すれ違いのために待っていてくれた車がいたので、窓を開けて、通れませんよ、と教えてあげた。その車の男の人は、「この間は通れたのになぁ」と言っていた。こっちはまあドライブだから笑えたんだけど、その人は仕事のようだった。口振りからは、ここまで来たら現場まで行ってみようかという感じだったけど、その後どうしたのだろうか?
そういや、ここへ来るまでにすれ違った何台かの車は、みんな引き返してきた車だった、ってことか……
なお、この区間は6月20日も雨で不通になり、そちらは6月いっぱいつづいたらしい。雨の後は気をつけた方がいいようだ。
おすすめ度 :★★★★☆ (霧がなければ眺めよい)
人気度 :★★☆☆☆
行った日時 :2001年6月8日(金) 14時頃
林道のY分岐まで戻って、「高倉峠」という方へ。ツーリングマップル中部(1999年3月版)によると、ダート区間があると書いてあるのだが、この際、仕方ない。
いったん高度を下げたため、霧を抜ける。川に沿っていく1〜1.5車線道。やはり落石や段差あり。対向車は1台、駐車が1台。
だんだん登っていくと、やはり霧の中へ入ってしまう。未舗装区間があるも、けっこう平らで、わりと最近手を入れたようだった。
県境の高倉峠には、広い駐車スペースと石碑があった。ツーリングマップル中部のコメントによると、日本海が見えるらしいのだが、このときは完全に霧の中。
そこからは再び舗装されていて、ダートもあのくらいだったらいいかな、と思っていたら、本格的なダート区間はそれからだった。(右写真)
こっちの未舗装区間は約25分間つづいた。まあ、ふつうの乗用車で走れるが、落石や段差には要注意。
芋ヶ平の「蓮如の里」というところに出ると、右手にお地蔵さん?が建っていて、周辺が整備されている様子。霧も抜けた。
そこからは舗装道になるが、もう林道ではなく、町道かなにかだろう。田んぼの中を進む道となり、民家も見えてくる。
国道476号へ出る。
翌日走った福井県側のレポートはこちら。
おすすめ度 :★★★☆☆ (ダートが好きな方のみ)
人気度 :★☆☆☆☆ (峠東の舗装区間で対向車1台、駐車1台、他はなし)
行った日時 :2001年6月8日(金) 15〜16時頃