★★★
Precious
Road ドライブ旅行記 > はじめに >
日産・プリメーラに乗った感想をいろいろ書いたページです。
2001年・平成13年の1月に発売されたP12という型で、プリメーラとしては3代目になるらしいです。
形はセダンで、グレードは20Lです。
CMのキャッチフレーズは「ITドライビング」。
キャッチコピーは、「一歩先行く大人のインテリジェントセダン」でした。
はじめに、気に入っているところです。
これはもう主観の問題ですけどね…
モノフォルムシルエット、または、ワンモーションフォルムというそうです。ボディの前端から後端まで、一筆書きで一気に描いたようなラインという意味とのこと。
全体的には、プリウスに似ている印象がありますが、プリウスが「かわいい」イメージなのに対して、プリメーラは「精悍な」イメージがあります。
日本語では「車間自動制御システム」と言います。
ふつうの「クルーズ・コントロール」というのは、高速道路を走ってるとき、設定した一定の速度で走るように、アクセルを自動調節してくれるものです。
それに「アダプティブ」が加わると、レーダーで前の車との距離を測って、前の車に追いついたときは、そのスピードに合わせて追従走行してくれます。前の車がいなくなると、再び設定した速度まで加速して、定速走行に入ります。
したがって、走行車線をおとなしく走っている分には、アクセルもブレーキも踏む必要はありません。
私は高速道路を走るのを苦手としていたのですが、おかげでだいぶ楽になりました。
→ACCについて詳しい感想
CVTというのは、ふつうのATより、燃費がいいらしいです。
でも、私が気に入ったのは、下り坂でエンジンブレーキを自動的にかけてくれることでした。
下り坂にさしかかったとき、アクセルからもブレーキからも足を離すと、その時点のスピードを維持するように、エンジンブレーキの強さを自動的に選択してかけてくれます。
坂道の途中で傾斜角度が変わっても、あくまで「スピード」を維持するように、エンジンブレーキの強さが自動的に再調節されるのは、よくできてると思いました。
これにより、今の速度でいいときはなにもせず、もっと速く降りたいときはアクセルを軽く踏み、もっとゆっくり降りたいときはブレーキを軽く踏めばいいという、単純でわかりやすい操作体系を実現しています。
いったんフットブレーキを踏んで減速すれば、こんどはその新しい減速後のスピードを維持するように、エンジンブレーキの強さが再調節されます。フットブレーキを軽く踏み続ける必要はありません。
ただし、あまり急な坂道では、エンジンブレーキだけでは減速しきれずに加速していってしまいますが、これは仕方ないと思っています。
まあこれはプリメーラに限った話ではぜんぜんないんですけど、渋滞情報がカーナビの地図上でわかるというのはいいです。
ときどきですが、渋滞情報を利用して迂回路を案内してくれるときもあります。
渋滞にはまっていると、当初のルートを変更して、その先を左に入れ、とかいきなり言い出すので、ちょっと驚きますが。
ただ、順調を表示してるのに実際は渋滞してることがあったり、情報の対象路線が限られているので、渋滞を避けたつもりが、そっちも渋滞していた、なんてこともあります。
そのへんは、渋滞情報を収集するセンサーの整備と精度の問題なんでしょうけど。
VICSの利用者はどんどん増えているらしいので、対象路線ももっと増やして欲しいと思います。
VICSの仕組みについては、(財)VICSセンターのWebサイトに説明があります。
半ドアのまま走り出すと、カーナビの音声で怒られます。カーナビの画面も警告メッセージに変わります。
サイドブレーキを引いたまま走り出したときも同様です。
ガソリンが残り少なくなると、カーナビが最寄りのガソリンスタンドを検索して、そこへ誘導しようとします。
ただ、全自動でそうなるわけでもなくて、ガソリンスタンドを検索しますか?と確認を求めたり、検索結果の候補を表示した後、どれにするかは人に選ばせるので、カーナビスイッチの操作が必要です。そのため、警告メッセージの後は、まず車を脇に寄せて止めろ、とか言い出します。
どうせなら、全自動でそうしてくれるモードがあってもいいのになぁ。
ガソリンスタンドに寄って給油した後は、当初の目的地への誘導にちゃんと戻ります。(これはあたりまえか)
あと、ガソリン残量から航続可能距離を推定してくれるのも便利です。その時点の瞬間燃費と、これまでの平均燃費も表示できます。
カーナビ、オーディオ、エアコン、車両情報などの操作スイッチが、カーナビのモニターの下に集中して配置されています。
いくつかのスイッチは複数の用途を兼用していて、そのために、スイッチの数が少なく、サイズが大きくなっています。
スイッチの配置面が垂直でなく、水平に近い斜めになっていて、運転席から手をのばした状態で、自然に押しやすいようになっています。これをピアノタッチと言うそうです。
慣れれば操作しやすいと思います。
逆に言うと、慣れないとわかりにくいので、レンタカーには向かないと思います。
ノンストップ自動料金支払いシステムです。有料道路の料金所を、止まらずに通過できる(はずの)ものです。40キロくらいまで減速は必要ですけど。
まだすこし早いとは思ったんですけど、車の購入時にメーカーオプションでつけると、ビルトイン・タイプ(組み込み型)になるというので、付けてしまいました。
ETCカードの挿入口は、運転席と助手席の間のセンターコンソールボックスの中にあって、外から隠れるようになっています。無線アンテナは、ダッシュボードの中に入っているらしくて、見えません。
利用履歴をカーナビの画面に表示することができ、料金所ゲートを通過したときは音声で、料金はいくらとか言ってくれます。
ただ、入口ゲートで通信が無事完了して、「そのまま通行してください」という音声が流れるのが遅いので、その音声ガイドは使い物になりません。実際には、ゲートの遮断棒が開きだすのを目で見て、アクセルを踏みこむことになります。ゲート部を完全に通過し終わってから、ようやく「そのまま通行してください」とか言われても、なにをいまさら、という感じです。
2001年12月から、だいぶETCに対応した料金所が増えてきたんですけど、「ETC/一般」兼用ゲートっていうのは、結局一般車(非ETC車)が料金を払ってる後ろに並ばなくてはならないので、ぜんぜん「ノンストップ」じゃありません。そんなのいらないから、「ETC専用」ゲートを1つでいいから用意して欲しいなぁ。
ETCの仕組みについては、中日本高速道路(株)のWebサイトや、(財)ORSEのWebサイトに説明があります。
プリメーラはボディの後ろがわりと高いため、セダンにしては、後方の視界があまりよくありません。そのためか、オプションでバックビューモニターが付きます。
シフトレバーをリア(R)に入れると、カーナビの画面に車の後ろの映像が出ます。プリメーラの場合は白黒ですが、それで十分に思えます。
駐車場などで、どこまでバックできるか、わかりやすくていいです。
別の車種では、縦列駐車するときに、バックビューモニターにガイド用の線を表示して、音声でハンドル操作を案内してくれるのがあるそうですけど、どうせならそれも欲しかったなぁ。縦列駐車は苦手なので。
ついでに、フロントビューモニターとか言って、車の前端に左右を見るカメラが付いていて、見通しの悪い交差点でも左右から来る車を画面で見られるのがあるそうですけど、それもいいなぁ。
運転席のシートが私に合っているので、けっこう長時間運転していてもあまり疲れません。シュクラ社製のランバーサポートと言うそうです。
高速道路が混んでいて、それでも急ぎたいときなど、3時間毎の休憩でも平気です。
それに、高速道路を走るときACCで楽できるのも、長距離移動に役立っています。
次に、気に入ってないところについて書きます。
フロントノーズが見えない
フロントガラスの傾斜とボンネットの傾斜の角度が近いため、運転席からボンネットが見えず、したがって車の前の端が見えません。シートにもたれかかった状態で見えないのはまだしも、体を前に乗り出しても見えないのは、駐車場や狭い道ではちと不便です。
結局、左前端にコーナーポールを付けてしまいました。あまりカッコよくありませんが…(購入後1年たって外しました)
後姿がいまいち
テールランプが大きすぎると思います。
ワゴンの方がテールランプが小さめで、その点はいい感じがします。
でもやっぱり、プリメーラはセダンだよなぁ。
カーナビの到着予想時刻にVICSの情報が反映されない
高速道路が混んでいて、目的地の最寄りのインターまで60分以上かかるとVICSや表示板で表示されているのに、目的地までの到着予想時刻が60分以内だったりします。
せっかく情報を持ってるのに、なんで使わないのかなぁ? それとも、情報を信用してない?
それ以外では、この到着予想時刻は、わりといい線いってると思うのですが。
FF車なのに後席足元の中央部が出っ張っている
まあ、カタログ定員5人と言いつつ、実質的には4人乗りの設計なのでしょうから、べつにいいのかもしれませんが、FF車なのに……という気がします。
どうも、4WDタイプと車体を共用してるためらしいです。
私の場合は、実際に5人も乗ることはまずないので、実害はないんですが…