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 J GUIDE MAGAZINEの、クルマでおでかけガイドブック。

 表紙にはタイトルと同じ大きさで「旅行日和」とも書かれていますが、それが書名の一部なのか、なにかのシリーズ名なのかは、不明です。

 「東北道・関越道」と「中央道・長野道・上信越道」の2地域が出ています。

 収録範囲は、東北道は蔵王、関越道は水上、長野道は白馬、上信越道は戸隠までで、東京を中心に日帰りか1泊の範囲になっています。

 地図は、18万〜21万分の1くらいの広域地図がところどころにあり、コース毎にも詳細地図がありますので、紹介されている場所のだいたいの位置はわかりそうです。広域地図の内容は、るるぶドライブ関東周辺ベストコースの巻頭地図とほぼ同じで、一部の使える広域農道も表示されています。地図のページが分散しているので、ここより北は何ページとか書いてあったら、使いやすくなると思うのですが。

 1冊で12〜13コースを紹介しており、1コースで2〜6ページです。取り上げられている場所は、誰もが認めるようなメジャーな観光地が並んでおり、オーソドックスな選択。「諏訪」や「松本」などは、ほとんど市街地内探索ですが、ドライブがテーマの本ではないので、まあいいでしょう。
 宿泊カタログというページが多いのが特徴で、全体の半分弱が宿のページです。

 タイトルに「ドライブ」という語句が入ってないように、「クルマでおでかけ」がテーマの本です。
 私がドライブガイドブックに対する批評としてよくあるパターンが、「ドライブをうたっているくせに、ドライブする道についてほとんど書かれていない」というのがあるのですが、この本はそもそもドライブをタイトルにしていないので、あてはまりません。
 なので、最初はあまり期待しないで見たのですが、「DRIVE ADVICE」というミニコーナーに、各コースを運転する上での注意などの要点を、うまくまとめてありました。内容も、なかなか的を射ていると思えます。

 1冊780円というのは手頃な値段だと思いますが、関東地方を2分冊していることを考えると、1冊1560円だったら高くて買わないと思いますので、2分冊にしたというのは、よくできた構成です。東名高速や常磐道を捨てて、範囲を絞り込んでいるのも、いさぎよい構成だと思います。
 宿の内容が多いので、宿の情報をあまり利用しない人にとっては、他の関東地方のドライブガイド本と比べると、コストパフォーマンスは劣ることになるでしょう。
 この本は、次のような人に向いていると思います。

・クルマは移動の手段。
・宿の情報を重視。

   発行:山と渓谷社  定価:¥780  サイズ:AB版   記:2006年9月24日

 

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